あしま園

備忘録。Twitterは@ashima_thr

【映画ネタバレ】Fate/SN HFは、桜にあのセリフを言わせるんじゃないだろうか

ずっと感想を書こうとは思っていたけど、少なくとも言語化すると桜ルートの感想を踏まえてしないといけないなーとか思っているので、ちょっとそれは現実的ではないと思いつつ。

しかし、今のところ2回、劇場で見ているわけだが、あの情報量はハンパじゃない。

本編は巻いてるのに新規シーンにはめちゃくちゃ尺を割いてる=桜ルート既プレイしてる人も頭に入れる情報が多いから長く感じる。

 

まぁ、それはさておき。

 

ここからはHF1章どころか桜ルート全般のネタバレになるので記事分けますね。

PC版桜ルートをクリア済の人はどうぞ。

 

これ、桜に「先輩。私、処女じゃないんですよ?」って言わせる気マンマンでは。

 

おそらく展開的には2章になるだろうが、間違いなく言わせるつもりな気がする。

 

桜ルートには、ターニングポイントが、士郎と桜のふたりにそれぞれあると思っていて――もっとも、プレイしたのはだいぶ昔で記憶も薄れてはいる――士郎は「桜だけの味方になる」と宣言するところ。

もうひとつは、桜が「私、処女じゃないんですよ」とカミングアウトしてアレしてるシーン。私がFateのエロ担当じゃ!と宣言するシーン。

 

このシーン、正直CS版の記憶がまったくないくらいなんだが、PC版はそこから濡れ場に入るってのもあって、かなり印象的。セリフとしても桜を象徴しているものだし、桜の名言といえばコレと「くうくうお腹が空きました」って感じくらいには思っている(偏見かもしれないが、SNだけだとそれくらいしか印象が。黒桜のインパクトが強すぎる)。

ので、あの桜への愛が爆発してる監督が、このセリフを抜くはずないだろうという作品外考察も込みつつ、第2章でこのセリフを言わせて劇場を凍り付かせ(そしてPC版ユーザーや桜ファンを熱狂させ)るんじゃなかろうか、と。

 

単なる妄想レベルなんだけど、一応根拠…的なものはありまして。

主だって、そう思う理由は2点。

 

・士郎の淫夢がPC版に寄せている。

・過剰なまでに桜の“白さ”を強調している。

 

まずは最初の士郎の淫夢

これは夕方の教室で凛とアレな夢なわけだけど、コンシューマ版だと士郎は凛と美綴がレズプレイしているのを端から見ていて、そこを凛に誘われる、という形だった(はず)。

きっと全国5万人くらいいるかもしれない美綴ファンはちょっと期待していただろうだけに残念(かくいう俺もそのひとりでね!!!)。

が、結果は見ての通り、淫夢に出てきたのは凛(と桜)だけ。

そりゃあ初見さんやUBWだけ(でなくともhollow未プレイヤー)に説明もない、それでまでいた脇役キャラである美綴があそこで出てきても困るような気はするから、当然の配慮だとは思うけど、ともかく、それにしてもわざわざコンシューマ版ではなくPC版に寄せたのは意図的なことであると思う。

 

そして2点目。ぶっちゃけ、こっちのほうの描写のほうが上記のセリフを言う理由として大きいと思う。

 

 第1章は徹底的に平穏な日常と、徐々に崩壊していく日常を描いている。

桜のこの非処女宣言は、ある意味で士郎と取り巻く日常が完全に崩壊し取返しの付かないところまできた(桜との関係もただの守る・守られるの関係を超える)とか、いろいろ意味があるだろうし。

崩れ切った日常の中に入り込むエロスやこう、桜の非日常性をアピールするには欠かせないセリフだと思うし。

と、いうよりも、1章を終えてここから桜が黒桜へと変貌していく過程を表す(かつ短い尺の)中で、これほどインパクトがあるセリフもないだろう。

 

ホント、1章の桜は徹底的に白く描かれている。お前ヒロインだったな、と再認識させられるくらいには白いヒロインしている。

感情を取り戻し、明るさを取り戻した献身的な後輩ヒロイン。パーフェクトにヒロインだよこれ。

いつでも先輩を想っている――士郎の日常を支える大事なファクター。

桜はいい子なんだよ、と、おあつらえ向きに最後には「白いワンピースを着て、白い雪の中で、士郎の帰りをずっと待っている」

 

 

こんなヒロインを「そんなバカな」と思わせるには――やっぱり、「先輩。私、処女じゃないんですよ?」ってセリフの破壊力は、絶大だし必要じゃないだろうか。

 

(SNからずっと桜好きっていう人はそうした桜の二面性に強く惹かれているはずだろうし、ただの後輩ヒロインで終わらない魅力が桜の良さだとは自分も思っている)

 

後、きっと第2章では桜の服装は灰色(グレー)あるいは…こげ茶とかが増えるんじゃないかと思ってる。3章で黒桜と考えると、白→灰→黒で。完璧にアナキンとルークのパターンだこれ